ぽてやん通信1411

不定期連載
尼崎モーター社長の「ぽてやん通信」1411

読書の秋ならぬ読書の冬
          山周って知ってますか?


 いや~早いですねぇ。もう11月も終わりですよ。
なんか年々時の過ぎるのが早くなっているような気がいたしますね。

私が特に時間の経過を感じるのは、
新車や中古車をお買い頂いてから初の車検を迎えられたときですね。

商談のときや、納車のときっていうのは私は全神経を張り巡らせているため
記憶力も鋭敏になるらしく、ほとんどのお客様と何を話したかとか、
どんな説明をしたとかその日どんな日だったかなどを
昨日のことのように鮮明に記憶しておりますので、

えっ!
あのときからもう3年も経ってるの?ってな具合に
ビックリすることがあります。

ただ私のこの映像記憶能力は、偏りがあるようで、
昨日食べた晩ご飯とかは全く覚えておりません。

 さて、読書の秋。といっても、もう初冬ですが。
今月号は、私がこの1年で最もハマった作家さんをご紹介する
読書特集をお送りしたいと思います。

山本周五郎。
没後50年近く経ちますので若い方はご存知ないかもしれませんね。

この方は直木賞を史上唯一辞退した作家でかなりのへそ曲がりです。

山本周五郎作品の中で、私が面白いなと感じた作品を何点か
ご紹介いたしますね。

現代ものも書いておられますが、時代物、いわゆるマゲ物が多い作家さんです。

橋の下

 どんな理由かはわかりませんが友人と決闘することになった主人公の青年。
緊張するあまり指定の場所に早く着き過ぎてしまいます。

朝まで待つにしても、冬の早暁の河原はまだ真っ暗。
寒さで心身とも凍えた彼は橋の下に灯る焚き火の光に
誘われて近づいて行きます。

そこに居たのは今でいうホームレスの老夫婦。
焚き火に当らせて欲しいという主人公の服装と状況から、
決闘を察した老人は、自らの過去を青年に話し始めます。

 話の節々で老人が入れてくれる温かい白湯を飲む主人公の青年の
心と体が温まってくるのが読者にも伝わってきます。

真っ暗な冬の夜から日が明けていくにつれて青白く移り変わっていく
風景描写と青年の心理状態の変化が絶妙で実に巧い。

短編でこの技巧には舌を巻きました。お話はハッピーエンドなので
気分が落ち込んでいるときに読むと元気になりますぞ。

よじょう

 3人同時に彼女を作ってそれぞれからお金を貸してもらい、
A子から貰った物はB子に贈り、B子から貰った物はC子に、
C子から貰った物はA子に贈るというもぅダメダメな主人公。

ABC子全員をダマしてたことも当然にバレて、3人からも借金できなくなり、
ヤケで飲んだくれているところに、
熊本藩料理役人の父が何を思ったのか藩の剣術顧問に就いていた
あの宮本武蔵(ただし、もうお爺さん)に切ってかかり、
当然のごとく返り討ちにあって亡くなったという知らせが入ります。

すべてに嫌気が差してホームレスになった主人公は、
たまたま住処にした橋の下が宮本武蔵の登城道に面していたことから、
本人にはそんな気はさらさらないのに周囲の人が勝手に類推して

「父親の敵討ちをするために敢えてそういう姿になって
宮本武蔵の隙を窺っているのであろう。いやぁ感心感心。
これはわずかですが何かのお役に立てて下さい」と

食べ物からお金まで、いままで彼が求めても手に入らなかった物が
本人が望んでもないのにたくさん集まってしまいます。

噂を聞きつけた宮本武蔵も彼の住処の近くまでくると
毎回、単独で歩き出してかかって来いとばかりにポーズを取る始末。

引っ込みつかないなぁと思っていた矢先に宮本武蔵が老衰で亡くなります。

さぁ主人公のとった行動とは?
ひらがなで書かれた題名「よじょう」の意味とは?

読後感は爽快です。

~今回は「読書遍歴」と連動してますよ~








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by amagasakimotor | 2014-11-20 20:59 | ぽてやん通信